台湾北部・台北市にある萬華医院(病院)が脳卒中及び脳損傷の患者に行なっている漢方と西洋医学を組み合わせたリハビリ・プログラムが、リハビリで世界的権威の「リハビリテーション施設認定委員会(Commission on Accreditation of Rehabilitation Facilities, CARF)による「3年期認証」を取得した。台湾で同認証を受けた病院は萬華病院が初めて。
CARFはリハビリに関する世界的権威で、病院のリハビリ・プログラムに対する認証を行っている。同認証を得るにはまず厳格な資格審査を経なければならず、それにパスしてはじめて評定段階に進むことが出来る。認証の内容は、医療の枠組み、リハビリテーション実施計画書、教育訓練などに及び難度が高い。また、認証を得たとしても、その病院はその後毎年、品質改善計画と執行成果に関する報告を提出することが求められる。
世界でCARF認証を取得した医療機関は6,800カ所を超え、毎年少なくとも840万人がCARF認証を得た医療サービスを受けている。しかし、アジアで同認証を受けている医療機関はこれまで中国大陸やシンガポールでのわずか4カ所に止まっていた。萬華病院は1年半の努力の末、このほどこの認証を得ることに成功。また、取得したのは最高クラスの「3年期認証」となっている。
萬華病院では、CARF認証の取得は容易でなく、大変大きな評価を得たことになるとする一方、認証取得後も気を緩めず、まだ至らない部分を引き続き改善していくと話している。CARF認証は萬華病院を世界とリンクさせ、脳卒中、脳損傷の患者たちに対する、より整った治療プログラムの提供を可能にする。