2024/12/26

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蔡総統、国産巡視船の建造は「国際義務を果たすため」

2016/09/22
行政院海岸巡防署(日本の海上保安庁に相当)は21日、新造した1,000トン級の国産新型巡視船「台東艦」と「屏東艦」の就役式典を台湾南部・高雄市で開催した。閲兵に訪れた蔡英文総統はあいさつの中で、「巡視船の建造は武力を見せつけるためではなく、海洋の持続的発展と海難救助における国際義務を果たすため」だとその目的を説明した。(中央社)

行政院海岸巡防署(日本の海上保安庁に相当)は21日、新造した1,000トン級の国産新型巡視船「台東艦」と「屏東艦」の就役式典を台湾南部・高雄市で開催した。閲兵に訪れた蔡英文総統はあいさつの中で、「巡視船の建造は武力を見せつけるためではなく、海洋の持続的発展と海難救助における国際義務を果たすため」だとその目的を説明した。

蔡総統は、「台湾は四方を海に囲まれ、軍事戦略上の『第一列島線』の中心に位置する。地政学的に重要な位置にあり、海洋国家として多くの資源を沿岸警備に投入する必要がある。なぜなら海における国民の生命と財産の安全を守ることが、我々が海洋に出ていくにあたって重要な基礎になるからだ」と述べた。

蔡総統はさらに、「近年台湾の周辺水域では漁業紛争が頻発している。海岸巡防署の職員は力を合わせて台湾の漁民及び漁業権、そして台湾の周辺水域の管轄権を守らなければならない」と呼び掛け、このために海上における法令の励行能力を強化することは国民の共通認識であり願いでもあると信じていると述べた。

蔡総統はさらに、海岸巡防署は2000年の発足以来、政府の力と各機関の職権を取りまとめ、海上における法令の励行、海事サービス、海洋事務の3つの核心任務に全力で取り組んでおり、海上での密輸や密入国の取り締まりから、沿岸秩序の維持と保護、そして海での国民の生命と財産の安全を保障することに至るまで、どの場面でも海岸巡防署の職員たちの姿を見ることができるとその活躍を称えた。

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