5G(第5世代移動通信システム)とIoT(モノのインターネット)の発展に全力で取り組む政策と決意を示すため、経済部(日本の経産省に相当)と経済部工業局システムインテグレーション推進オフィス、及び台湾区電機電子工業同業公会(組合)共催の下、30日に「2016年台北5G/IoT統合国際フォーラム」が行われた。
このフォーラムを通じて、台湾ICT産業標準協会(TAICS, Taiwan Association of information and Communication Standards)と米国電気通信工業会(Telecommunications Industry Association, TIA)が協力意向書に調印、TAICSの曽鏘聲理事長とTIAのScott Belcher執行長がそれぞれを代表してサインした。調印式には経済部と、米国の対台湾窓口機関・米国在台湾協会(AIT)の幹部職員も立ち会った。この協力意向書は、台湾と米国の双方が、5GとIoTの規格の推進、並びに米国における「次世代通信技術研究推進プログラム(Advanced Wireless Research Initiative, AWRI)」参与に向けての協力関係をスタートさせる基礎となる。
TAICSとTIAが協力意向書を交わしたことで、台湾と米国は5Gの発展に関する協力の上で重要な一歩を踏み出す。台湾と米国は今後、ICT産業におけるこれまでの協力関係を基礎に、世界及び地域規格との交流とリンクを強化し、さらに一歩進んで台湾の産業が、米オバマ政権が発表した5Gネットワーク関連の研究プログラム「AWRI」における、米の四大都市にある5G実験プラットフォームに参加できるよう後押しする。