内政を所管する中央省庁である内政部は9月29日、2015年簡易生命表を発表した。それによると台湾の平均寿命は80.2歳で、前年の79.84歳を上回り過去最高となった。また、男性の平均寿命は77.01歳、女性は83.62歳で、いずれも過去最高となった。
内政部統計処の彭賢明処長が2015年簡易生命表を引用して明らかにしたところによると、65歳男性の平均余命は18.15年、65歳女性は21.70年。80歳男性の平均余命は8.85年、80歳女性は10.52歳で、女性のほうが比較的長寿であることが分かるという。
彭賢明処長によると、台湾住民の平均寿命を欧米諸国と比較してみると、男性の平均寿命は米国、ドイツに最も近いが、その他の欧米の先進諸国と比べると短い。女性の平均寿命はカナダと同水準で、イギリス、ドイツ、フランスと近いが、米国より3歳ほど長い。アジアの近隣諸国と比較すると、台湾の平均寿命は中国大陸、マレーシア、フィリピンより長く、日本、シンガポール、韓国より短い。
彭賢明処長によると、地方自治体別に見た場合、直轄市6市(台北市、新北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市)のうち、平均寿命が最も高いのは台北市(台湾北部)の83.43歳で、直轄市以外では新竹市の80.73歳が最も高く、地域別に見ると北部のほうが南部より、西部のほうが東部より平均寿命が長いことが分かった。これはおそらく交通、生活習慣、医療資源などが影響していると考えられる。