陳建仁副総統が3日、今後は様々なレベルと分野での外交を推し進めて、台湾を「参加型民主主義」、「公平な分配」、「社会正義」、「イノベーションを基礎とした経済」など、アジアにおける新たな価値の模範と出来るよう希望した。
2016学年度(2016年8月より2017年7月まで)における台湾奨学金及び中国語奨学金の新入生を対象とした説明会及び歓迎会が3日に行われ、70カ国あまりから500人を超える外国人学生が参加した。陳建仁副総統、並びに多くの国の駐中華民国(台湾)大使も出席した。
陳副総統によると、台湾奨学金と中国語奨学金は中華民国が可能性を秘めた外国人学生を支援するため、教育部(日本の文科省に類似)、外交部(日本の外務省に相当)、科技部(日本の省レベルに相当)などの省庁が提供するもの。陳副総統は、同奨学金制度が2004年にスタートしてからこれまでに引き付けた外国人学生が6,000人以上に達し、学生数とそのレベルが年々高まっていることから、このプロジェクトが国際社会の幅広い支持を獲得していること、そしてその前向きな効果が拡大し続けていることがわかると強調した。
陳副総統は、台湾奨学金は一つのプラットフォームであり、各国の若い学生が台湾の経済、社会、政治の様々な面での発展を理解すると共に、台湾の人たちの熱意や親切さ、勤勉な特性及び伝統に触れられる機会を提供していると説明、奨学金を受けた学生たちの多くは卒業後、それぞれの国の社会におけるエリートに成長していると指摘した。
陳副総統はまた、新政権発足後、政府は平和を核心とした実務的な外交に積極的に取り組んでいるとした上で、台湾の優位性を活用し、知恵を用いて外交空間を拡大することで国家全体の利益を守っていくと強調。また、今後は様々なレベルと分野での外交を推進して、台湾を「参加型民主主義」、「公平な分配」、「社会正義」、「イノベーションを基礎とした経済」、「積極的かつ平和的な外交の取り組み」など、アジアにおける新たな価値の模範と出来るよう希望した。