蔡英文総統は3日午前、関連省庁のトップらと共に国立中正紀念堂(台湾北部・台北市、蒋介石元総統のメモリアルホール)へ赴き、中華民国(台湾)が中米に持つ国交樹立国、ホンジュラス共和国のエルナンデス大統領夫妻一行を盛大な栄誉礼で歓迎した。蔡総統とエルナンデス大統領はその後、総統府へ移動して首脳会談を行い、両国が関心を寄せる議題について意見を交換した。両首脳は始終和やかな雰囲気で歓談し、会談後には共同声明に調印した。
エルナンデス大統領は共同声明の中で、中華民国(台湾)の「気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)」、「国際民間航空機関(ICAO)」、「世界保健機関(WHO)」への参加を支持する立場を繰り返したほか、蔡総統が推進する「堅実外交」によって、台湾が国際社会における活躍の場を広げることを支持すると表明した。同時に、蔡総統が主張する「未来とつながり、世界とつながり、この土地とつながる」という発展戦略で、五大イノベーション産業によって台湾を「持続可能なイノベーションの島」へと導こうとしていることを称賛した。
両国首脳はこの共同声明に調印する前に、経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局の外郭団体で貿易振興機関の「中華民国対外貿易発展協会(日本での名称は台湾貿易センター、略称TAITRA)」と、ホンジュラスの貿易振興機関「PROHONDURAS」による覚書調印にも立ち会い、両国の経済・貿易関係を引き続き強化していくことで一致した。