観光
観光局が日本でアピール、相互訪問延べ600万人達成へ
2016/10/11
左から懇談会での日本旅行協会(JATA)の越智良典事務局長、交通部観光局の周永暉局長、JATAの副会長を兼務するKNT-CTホールディングス株式会社の戸川和良社長。(交通部観光局サイトより)
交通部観光局(日本の観光庁に相当)が年末に向けて日本からの旅行者をさらに呼び込もうと、修学旅行やインセンティブ旅行など大型の団体旅行誘致に引き続き努力する中、周永暉局長自ら代表団を率いて日本に乗り込み、6日には東京都内で日本の旅行関連業者と懇談会を開催して、「年末優遊台湾促銷専案-4人同行1人免費(年末の台湾旅行優遇プロジェクト-4人旅行で1人無料プラン)」を共同で打ち出した。
観光局の周局長はこの懇談会で、台湾で北回帰線が通る県・市での観光を大いにアピール。また、7日に行った日本のメディアとの懇談会では、日本からの観光客は台湾高速鉄道に乗って嘉義県(台湾中南部)を訪れ、映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』のロケ地を見学、続いて南部の台南市で「古都」台南のB級グルメを味わい、台湾最南端・屏東県の墾丁でマリンスポーツを楽しんだり太平洋を眺めたりしてはどうかと提案。また、南部の高雄市や離島の澎湖では夕日を楽しみ、海鮮料理に舌鼓を打てると説明した。周局長はまた、在来線・台湾鉄道で台湾南東部の台東県や東部の花蓮県へと回り、「湾生」の人たちのふるさとを訪れることも出来るとアピールした。「湾生」とは、日本占領時代に台湾で生まれ、戦後日本に移り住んだ日本人のこと。
今年1月から8月までに台湾を訪れた日本人旅行者は延べ120万733人で、前年同期比19.7%増。台湾から日本を訪れた人は延べ298万8,022人で同17.05%増えている。例年の動向から予測すると、今年5月に行なわれた「第9回台日観光サミット」で定められた「今年の人的往来延べ600万人」の目標は前倒しで達成される見通しに。また、日本からの旅行者の成長率が台湾から日本に向かう人の成長率を上回っていることから、日本からの旅行者が来年延べ200万人を上回ることも期待できるという。