蔡英文総統は11日午前、カリブ海に浮かぶ中華民国(台湾)の国交樹立国の一つ、セントビンセント及びグレナディーン諸島のラルフ・ゴンサルベス首相夫妻による表敬訪問を受けた。ゴンサルベス首相の台湾訪問はこれで10回目。蔡総統は、中華民国政府と国民を代表して首相夫妻を歓迎し、感謝の意を伝えると共に、既存の友好関係を基礎として両国関係がさらに発展することを期待すると述べた。
蔡総統は歓迎のあいさつの中で、今年8月に中華民国とセントビンセントおよびグレナディーン諸島は国交樹立35周年を迎えたと説明。ゴンサルベス首相が今回、中華民国の建国記念日にあたる「双十国慶節」祝賀大会(10月10日)に参加するため、わざわざ台湾を訪問してくれたことは、台湾及び台湾との友情関係を重視している同国の立場を十分に感じさせるものだと述べた。また、9月にカリブ海を直撃した大型ハリケーン「マシュー」による被害について、蔡総統はこの機会にお見舞いのメッセージを伝えると共に、同国の国民が一日も早く日常生活を取り戻せるよう心から祈ると伝えた。
蔡総統はまた、ゴンサルベス首相が今年初め、台湾で行われた正副総統選挙の結果が明らかになった際、蔡総統の当選を祝福する書面を送ると共に、外相を兼務するLouis Straker副首相を特別に台湾に派遣し、5月20日に行われた正副総統就任式典に参加させたことは、両国の友情が深く、揺るぎないことを十分に示すものだったと伝えた。
蔡総統はさらに、台湾は両国の友好関係と緊密な協力関係を非常に重視しており、今後もこの関係がさらに深化し、発展することを期待していると述べた。