今年で20回目となる「2016年台北国際テキスタイルフェア(TAIPEI INNOVATIVE TEXTILE APPLICATION SHOW, TITAS)」が17日、台北世界貿易センター南港展示ホールで開幕した。19日まで3日間開催されている。今年のブースの数は800に及び、過去最大規模。主催者の中華民国紡織業拓展会(以下、紡拓会)では、国際的なブランドからの購買担当者の数も過去最多で、特にエコロジーとスマートテキスタイルが最大のセールスポイントだと指摘している。
紡拓会によると、台湾のテキスタイル業はこれまで常に世界のテキスタイル業界の一角を担ってきており、各大手ブランドにとって重要なサプライヤーとなっている。早くから環境保護を意識したリサイクル材料を使用している他、サプライチェーンのメンバーたちと、積極的に新製品の共同開発にあたっており、今年のTITASでは、持続可能でエコなテキスタイルが焦点となっている。
紡拓会では、台湾のテキスタイル業はテキスタイルの電子化と電子テキスタイル化を早くから結びつけており、今回のフェアで展示するスマートテキスタイルとスマート衣料、関連の素材などは大変注目されていると指摘。こうした製品は、ウェアラブルな柔らかいセンサー、導電性繊維、クラウド処理の統合、無線通信技術などで、展示会に全く新しく、独特なコンセプト及び体験をもたらしているという。
紡拓会によると、今回のフェアには10カ国・地域から376社の海外企業が参加、その中でも日本、韓国、中国大陸の出展規模が比較的大きいということ。