2024/12/27

Taiwan Today

観光

第5回台越観光協力会議、高雄市で開催

2016/10/20
台湾南部はベトナムからの観光客呼び込みに熱心。写真は高雄市と屏東県が昨年12月にベトナムで開いた観光プロモーションイベントのもよう。(屏東県政府サイトより)

第5回台湾・ベトナム観光協力会議が19日、台湾南部・高雄市内のホテルで行なわれた。今回は就任間もない、ベトナム観光総局の阮氏清香副局長が代表団を率いて来台。中華民国(台湾)からは交通部観光局(日本の観光庁に相当)の劉喜臨副局長が率いる代表団が会議に出席。台湾からは80人、ベトナムからは30人が参加した。

2012年に双方が観光協力覚書を交わして以来、台湾とベトナムの交流はますます緊密さを増している。第1回会議の時には相互訪問人数が延べ48万人だったのに対し、4年目の2015年には延べ55万人へと拡大。旅行者の増加は、フライト数、文化、教育、経済、投資などにも大きな影響をもたらしている。中華民国が「新南向政策」を推進する中、今年1月から8月までに台湾にやって来たベトナム人旅行者の数は前年同期比17.3%増で、ベトナムは「観宏プロジェクト・ビザ手続き簡素化作業」によって団体旅行を申請した件数の最も多い国となっている。「新南向政策」とは、東南アジア並びにインドとの関係を深める政策。「観宏プロジェクト」とは、東南アジア(インド・インドネシア・タイ・フィリピン・ベトナム・ラオス・カンボジア・ミャンマー)からの良質な団体ツアーを呼び込むための政策で、ビザ申請手続きが簡素化される。

今年はベトナムの格安航空会社、ジェットスター・パシフィック航空が台湾南部の台南市への航空路線を開設、また、ハノイと台北を結ぶ路線の再開、並びに高雄市への路線開設も計画しており、既存の高雄-ハノイ、高雄-ホーチミンの路線と合わせると、ベトナムからの台湾旅行では台湾南部から入り、帰国するフライトの選択肢がさらに増えることになる。両国の人的な交流がいっそう密接になっていることがうかがえる。

さらに、今回の会議を南部の高雄市で開催したことは、ベトナムの旅行関連業界の代表に台湾南部の観光資源を理解させた。ベトナムの旅行総局も今回の会議に合わせて、高雄市並びに台湾中部の台中市で関連業者による交流会を2度行なっている。観光局では、双方の密接な交流と宣伝活動により、来年の相互訪問人数が延べ65万人、さらには延べ70万人へと増えることに期待している。

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