台中国家歌劇院(台湾中部・台中市)は今年オープン。このほど、芸術団体への施設貸し出し方法を明らかにした他、地元の芸術団体やアーティストを育成するため「駐館芸術家(アーティスト・イン・レジデンス)」と「微劇場計画(小型公演計画)」の募集を開始した。
台中国家歌劇院はオープン後、芸術家たちに向けたサービス内容を発表している。芸術団体への施設貸し出しの他、台中市における地元の団体や芸術家を対象とした様々な優遇もしくは専属の育成プランも明らかにした。同歌劇院が台湾中部におけるパフォーマンス・アートの発展を後押しするためのソフト面での整備が正式に始まったことになる。
台湾中部におけるパフォーマンス・アートの育成に向けて同歌劇院では、地元の芸術団体や個人のアーティストのための「アーティスト・イン・レジデンス計画」と「小型公演計画」を準備。「アーティスト・イン・レジデンス計画」では、台中市在住、もしくは台中市に籍を置く個人のアーティストを選抜し、2年間の「滞在」期間中、毎月1万台湾元(約3万2,700日本円)の現金補助と施設の資源を提供する。施設の資源とは練習のためのスペースや国際交流の機会などを指す。第一回「アーティスト・イン・レジデンス計画」の募集は12月31日まで。
「小型公演計画」では、台中市に登録済みの芸術団体や、台中市に住む、もしくは籍を置く個人のアーティストを対象に、長さ20分から30分のオリジナル劇場作品を募集する。台中国家歌劇院の審査を経て選ばれた作品は、来年11月に同歌劇院小劇場での公演が可能となる。第一回「小型公演計画」の募集は来年1月15日まで。