Taiwan Today

世界銀行（World Bank）は25日、2017年度版の「ビジネス環境の現状（Doing Business 2017）」報告書を公表した。中華民国（台湾）のポイント（総合得点）は昨年を上回ったものの、「ビジネス環境ランキング」は昨年と変わらず、世界11位、アジア太平洋地域では5位だった。 「すべての人に平等な機会を」と題された今年の同報告書では世界190の国と経済体を調査、10項目にわたる指標を根拠にした評定によってランキングとポイントを算出している。ポイントは最高100ポイント。 台湾の今年のポイントは81.09で昨年を上回ったが、ランキングは横ばいで世界11位、アジア太平洋地域では5位だった。10項目の指標のうち、台湾は「電力事情」が最も優れており、昨年同様世界2位だった。 10項目のうち6項目が昨年を上回っており、「建設許可取得」は昨年の6位から今年は3位に上昇。「契約執行状況」、「不動産登記の容易性」、「事業設立の容易性」はいずれも世界上位20位に入っており、それぞれ14位、17位と19位だった。そのうち「契約執行状況」は昨年16位で、今年は2位順位を上げた。「不動産登記の容易性」は昨年の18位から1位上昇。また、一国の行政機関が会社の設立登記を受理する効率を示す「事業設立の容易性」は昨年の22位から3位上昇した。 「少数株主保護」も昨年から上昇。「破綻処理」と共に世界22位だった。「納税環境」は世界30位で昨年を上回った。