2024/12/27

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政治

行政院が台南にグリーンエネパーク設置を決定

2016/10/28
先ごろ台南で行われたグリーンエネ関連フォーラムの様子。沙崙グリーンエネルギーサイエンスパーク完成後にさらなる台南市の産業発展が期待される。(台南市政府ニュースサイトより)

行政院(内閣)は27日、台湾高速鉄道の台南駅(台湾南部・台南市)の周辺を「沙崙綠能科學城(沙崙グリーンエネルギーサイエンスパーク)」として整備することに決定した。建設計画中の大規模展示場「大台南会展中心(大台南コンベンションセンター)」や国立交通大学台南キャンパスとともに、グリーンエネ産業体系を構成したい考えだ。さらに、住宅・商業地域の開発も加えて全体で500億台湾元(約1,650億日本円)を超す大規模な計画となっている。

行政院の徐国勇報道官が行政院院会(閣議)後の記者会見で伝えたところによると、林全行政院長は、今後のグリーンエネ技術計画について、特に太陽エネルギーや風力発電は、台南市だけでなく全国各地で適当な場所さえ見つかれば、発展させていくことが可能だとの見通しを示した。また、産業の発展には、集落の形成が必要で、まずは沙崙を拠点にして産業クラスターを構成し、新たな都市スタイルを誕生させる、これが沙崙にサイエンスパークを構築する当初の目的だと説明した。

沙崙グリーンエネルギーサイエンスパーク構築計画は、蔡英文総統の5大産業イノベーション研究・発展計画の一つ。施設の中核には、グリーンエネ技術共同研究センター(敷地5.33ヘクタール)が設置される。またグリーンエネ技術展示エリア(敷地約17ヘクタール)は、科技部(日本の文部科学省に類似)と経済部(日本の経済産業省に相当)が共同で開発する。展示は、エネルギーイノベーション(太陽光発電、洋上風力発電、バイオマス発電)、エネルギー貯蔵(リチウム電池、燃料電池、大規模エネルギー貯蔵システム)、省エネルギー(スマートグリーン建築、電気自動車など)及びエネルギーシステム統合に分かれている。

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