林全行政院長(首相)は10日の閣議で、米国が第58回大統領選挙を無事終え、民主的に新たな指導者と国会議員を選出したことに祝意を表した。林行政院長は、台湾と米国との間には長期にわたる友好関係があり、双方は自由、民主、人権などの普遍的な価値を共有している他、政治、安全保障、経済、科学技術、文化などの各方面で密接な往来と協力を行っていると説明した。
林行政院長はその上で、政府各部署と米国との既存の交流及び各協力事項が選挙結果によって変わることはないと強調。政府はこれからも米国側と、「台米貿易及び投資枠組み協定(Trade and Investment Framework Agreement, TIFA)」の交渉を続けると共に、「二者間投資協定(Bilateral Investment Agreement, BIA)」を推進し、最終的には米国との「自由貿易協定(Free Trade Agreement, FTA)」の締結を希望すると述べた。
林行政院長はさらに、中華民国政府は引き続き米国及びアジア太平洋地域の国々と協力してアジア太平洋地域の平和、繁栄、安定、及び持続可能な発展を促していく他、地域統合のメカニズム参与に向けての努力も続けていくと述べた。