陳建仁副総統は15日午前、カナダ台湾商会聯合総会(Taiwan Chambers of Commerce in Canada)の「カナダ第1回投資促進台湾訪問団」の表敬訪問を受けた。陳副総統はあいさつで、ここ数年、台湾の経済成長スピードが減速し、若者が高失業率の危機にさらされているため、市民は政府に対して大きな期待を寄せていると説明した。国内外の最新の経済情勢の変化に対して、政府は現在、五大イノベーション産業に新農業と循環型経済を加えた「五加二(5+2)」産業政策を全力で推進し、イノベーション産業発展に努めていることを強調した。
陳副総統は、イノベーションによって産業のレベルアップや産業構造の転換を目指し、台湾の経済体質改善につなげたいと述べた。さらに、より良い人材の誘致や保障制度を完備させるため法改正を進め、これらの人材が安心して台湾で仕事できるよう環境を整備したいとした。
政府が推進する「新南向政策」では、互恵、互助の原則のもと、経済貿易投資のほか、教育、経済貿易、科学技術、農業、観光、文化など各分野でASEAN(東南アジア諸国連合)諸国、南アジアおよびオーストラリア、ニュージーランドなどと交流を強化し連携を深めている。
陳副総統によると、2025年に台湾は「超高齢化社会」の問題に直面する。この件に関して政府は、「五大社会安定計画」を着実に進めている。これは、住宅の供給、食の安全性強化、コミュニティにおける介護サービスの充実化、公的年金制度の継続、治安向上が含まれており、台湾の社会をさらに平和で住みやすくするのが目的。