インドネシアのタンゲランで行われた小学生を対象とした算数・自然科学オリンピック(International Mathematics and Science Olympiad for Primary School)で、台湾から出場した児童たちが金メダル(算数探求コンテスト優勝)1個、銀メダル2個、銅メダル4個を獲得した。
同オリンピックは、インドネシアの教育担当行政機関が2003年に創設したもので、今年は11月9日から13日まで、タンゲラン(Tangerang)で開催された。
その開催目的は、世界各地の小学生の算数・自然科学に対する才能と興味を高め、且つ世界各地の優秀な児童たちの、算数・自然科学分野における隠れた才能を発掘することにある。
台湾を代表して出場した児童たちは今年、金メダル1個、銀メダル2個、銅メダル4個を獲得した。金メダルを獲得したのは台湾北部・基隆市の深美国小(小学校)に通う鐘奇恩さん。算数探求コンテストで優勝した。台湾南部・高雄市の東光国小に通う王暉翔さんは、算数部門で銀メダルを獲得。台湾北部・新竹市の国立新竹科学園区実験高中国小部(高校付属小学校)に通う呂嘉沢さんは、算数部門で銅メダルを獲得。国立新竹科学園区実験高中双語教育部(高校付属小学校バイリンガルコース)の蒋馨栄さんは自然科学部門で銀メダルを、同じ学校に通う曹若暄さん、阮伝詠さん、呉冠蓁さんが銅メダルを獲得した。
今年は22カ国から合計360名の選手が参加。台湾代表チームは、国立台湾大学の蒋正偉教授、財団法人台北市九章数学教育基金会の孫文先董事長(会長)、国立新竹科学園区実験高中の教師、熊明徳氏らが指導に当たった。
内容は算数部門と自然科学部門に分かれ、算数部門については「Mathematics Short Answer Problems(設問解答)」、「Mathematics Essay Problems(論述)」、「Mathematics Exploration Problems(探求問題への取り組み)」が、自然科学部門では「Science Theoretical 1 Problems(理論一)」及び「Science Theoretical 2 Problems(理論二)」、「Science Experiment Problems(科学実験問題)」が出題された。解答はすべて英語で記述する必要がある。