2024/12/26

Taiwan Today

経済

総統府が19日に音楽会、初めてインターネットで中継

2016/11/18
総統府は19日、経国ホールで「総統府音楽会」を開催する。今年は初めてインターネットで生中継し、会場で聴くことの出来ない国民にも楽しんでもらう。写真は2008年の同音楽会の模様。(総統府サイトより)
総統府は19日夜6時半より、総統府内の経国ホールで「2016年総統府音楽会」を開催する。今年は初めてインターネットでの生中継方式を採用、プラットフォームを拡大し、会場で聴くことの出来ない国民が「総統府全球資訊網(総統府のホームページ)」を通じて演奏を楽しめるようにする。

今回の音楽会は世界レベルの指揮者で、衛武営国家芸術文化センター(台湾南部・高雄市で建設中)では芸術総監督を務めることになっている簡文彬氏が全体の計画を担当、芸術性と多元性、公益性の三つが主な柱となっている。

音楽会の内容は東西の文化を融合し、異なるエスニックグループの曲風をカバーしており、演奏される曲目は『バッハの無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009』、『没関係(だいじょうぶ)』、『也許有一天(もしかしたらいつの日か)』、『都蘭(阿美族)部落古調(都蘭アミ族集落の古い調べ)』、『給孩子們(子どもたちへ)』、『非核家園(非核国家)』、『橄欖樹(オリーブ)』、『給我一個吻(一度キスして)』、『I Sing You Sing』、『摩托車(オートバイ)』、『The Leon Sleeps Tonight』など。

女性チェリストの簡碧青さんは世界的に有名な音楽家で、1998年にも総統府音楽会に招かれて演奏している。17年を経て再び招きに応じることには伝承の意味合いがある。先住民族の音楽家、巴奈(Panai)さんと那布(Nabu)さんは歌い手として自作の楽曲を中心に、先住民族の雄大で浸透力の強い歌声で台湾という土地を代表する歌を披露する。

「蝦米視障人声楽団(The Bleinders)」は歌を愛する視覚障害者によるグループ。メンバーは視力障害を乗り越え、心からの感動を歌にして音楽への熱い思いと強靭な生命力に満ちた歌声を届ける。

視覚障害者と心身障害者の青少年が持つ音楽の才能を評価し、彼らが音楽を愛することを奨励するため、今回の音楽会では特別に台湾北部の台北市と、台湾中部・台中市の啓明学校(盲学校)から音楽演奏クラスと音楽性のサークル、そして台湾最高峰の玉山登頂を果たした台北市中山区中山国民小学(小学校)の心身障害者資源クラスからも教員と生徒を招き、蔡英文総統と共に音楽会を鑑賞してもらうことになっている。

この音楽会は、「中央廣播電台」(http://www.rti.org.tw/)、並びに「民視四季線上影視-鳳梨直撃台」(https://www.4gtv.tv/)などのウェブサイトで完全生中継される。「台北愛楽電台」と「教育廣播電台」でも19日の夜6時から8時まで、「2016年総統府音楽会」特別番組を放送する。

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