2024/12/27

Taiwan Today

経済

文化部、6億米ドル投じて世界の映像業界との合作目指す

2016/12/27
台湾のミュージカル『木蘭少女』がシンガポールで初の海外公演を果たし、好評を得ている。写真左は主演女優の李千娜さん。(中央社)
文化部(日本の省レベルに相当)の楊子葆政務次長(副大臣)は26日、台湾は「新南向政策」推進のため国際合作資金として6億米ドルを拠出するとして、シンガポールの映画やテレビの関係者が台湾と合作することで優れた作品を生み出し、文化とクリエイティビティの市場を獲得していけるよう希望した。
 
ミュージカル『木蘭少女』が初の海外公演をシンガポールで行っている。台湾の文化作品がシンガポールに「輸出」されるのは初めてで、両国間の文化的な協力関係を代表する他、パフォーマンスアートにとっても極めて重要なマイルストーンになるという。
 
楊政務次長によれば、『木蘭少女』のシンガポールにおける商業的な公演の特色の一つは、台湾とシンガポールの男女俳優が共演していることで、現地の観客たちに共感と親近感を与え、新たな活力が生まれていること。また、台湾にとっては、シンガポールの俳優たちの演技スタイル、アイデア、活力を知るきっかけになっており、互いに学べる点がある。
 
楊政務次長は、台湾にとって最大のクリエイティビティの一つは深い中華文化を持ちながら多元的な現代文化の刺激を受けていることだと指摘。一方、シンガポールは中華系の人たちの大きなコミュニティがある中、東南アジアの文化による刺激も受けているという。このため楊政務次長は、『木蘭少女』のような協力は文化全体の視野をいっそう広げ、より深く、より多元的にし、その多元性から創意を生み出せると期待した。
 
台湾版『木蘭少女』を脚色したミュージカルは、主に「花木蘭(古代中国の伝説的故事に登場する女性主人公、男装して老いた父の代わりに出征する物語)」をヒロインにして描かれる軍営内でのラブストーリー。女性としての意識の覚醒のみならず、伝統的な封建制度に抵抗する価値観も表現しているということ。
 

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