2024/12/26

Taiwan Today

外交

蔡総統外遊、贈答品はGPSウォッチと大稲埕を描いた絵画等

2017/01/06
蔡英文総統は7日、ホンジュラス、ニカラグア、グアテマラ、エルサルバドルの4カ国歴訪に出発する。総統府は5日、これら4カ国の国家元首への贈答品4点を公開した。(中央社)
蔡英文総統は7日、正式な国交を樹立しているホンジュラス、ニカラグア、グアテマラ、エルサルバドルの4カ国歴訪に出発する。総統府は5日、これら4カ国の国家元首への贈答品4点を公開した。
 
ホンジュラスのフアン・オルランド・エルナンデス(Juan Orlando Hernandez)大統領には台湾のGarmin社が製造した、心拍数の計測が可能な屋外GPSウォッチを贈る。総統府は、エルナンデス大統領はスポーツを愛好しており、使ってもらえるはずと期待している。
 
また、ニカラグアのダニエル・オルテガ(Daniel Ortega)大統領には、「台湾初の彫刻家」とされる黄土水氏(1895~1930)による『水牛群像銅雕』の複製品を贈る。オルテガ大統領が政治家として困難な環境下で堅実に努力してきたことを考慮し、水牛群像を贈ることでそれを称える意義を込める。
 
グアテマラのジミー・モラレス(Jimmy Morales)大統領には、台湾の著名な画家、郭雪湖氏(1908~2012)の作品、『大稲埕-南街殷賑』の、金を用いた複製画を贈る。郭雪湖氏はドラマチックな手法を用い、大稲埕迪化街(台湾北部・台北市)にある霞海城隍廟(道教の廟)の門前で節句を祝う1930年代の賑やかな光景を描き出し、台湾特有の文化の多元性を表現した。蔡総統は今回、グアテマラでは世界遺産のアンティグア・グアテマラを参観する予定であることから、台湾で最も歴史のある町の風景をモラレス大統領に贈ることにしたという。
 
エルサルバドルのサルバドール・サンチェス・セレン(Salvador Sanchez Ceren)大統領には、安達窯(台湾北部・新北市)で制作された陶磁器の『長寿台湾獼猴瓶』を贈る。サンチェス大統領は1944年生まれで干支は「申」。全て手描きでタイワンザルと松の木が描かれたこの芸術品には、サンチェス大統領の長寿を願うおめでたい意味が込められている。
 
また、これら4人の国家元首の夫人には、台湾の「纏花」芸術家、陳恵美さんの手による『春仔花纏花胸針(ブローチ)』を贈る。「春仔花」とは「閩南(中国大陸福建省の南部地区)纏花」の別名。「纏花」は芯に糸を一本一本巻いて花の形に作り上げる手工芸品で、婚礼で多く使用される。全て手作りで、切り紙、織物、刺繍の三つの技術を駆使しており、高度な芸術的価値を持つ。これを贈ることで、台湾のいたるところに存在する庶民の暮らしの中の美学を伝えるという。
 

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