「2017年台北国際ブックフェア(Taipei International book Exhibition)」が10日午後、各賞受賞作品を発表した。「小説部門」のグランプリは馬家輝さんの『龍頭鳳尾』、蘇偉貞さんの『旋転門(回転ドア)』、黄錦樹さんの『雨(雨)』が受賞。「非小説部門」のグランプリは魏明毅さんの『静寂工人:碼頭的日與夜(静かなる労働者:埠頭での昼と夜)』、魚凱さんの『公門菜鳥飛(新人公務員の飛翔)』、劉克襄さんの『虎地貓(虎地の猫=「虎地」は香港の地名)』が受賞した。
編集賞(自製部門:アイデア、取材、内容の選択、企画などいずれも台湾オリジナルの作品)は行人文化実験室が受賞。作品は『透明的記憶:感受日常玻璃的温度(透明の記憶:日常のガラスの温度を感じる)』、『日曜日式散歩者:風車詩社及其時代(日曜日式の散歩者:風車詩サークルとその時代)』。編集賞(非自製部門:翻訳作品)は劉鈐佑さんが受賞。作品は『茶室交易(茶室での交易)』、『窮人的経済学:如何終結貧窮?(貧乏人の経済学:貧困をいかに終わらせるか)』で、劉さんが董事長(会長)を務める群学出版社が出版している。
「小説部門」の審査員の総召集人を務めた劉克襄さんは、馬家輝さんの『龍頭鳳尾』は馬さんにとって最初の小説で、香港における最下層の社会での言葉を見ることが出来ると評価した。
台北国際ブックフェアは2月8日から2月13日まで、台北世界貿易センター展示ホール1と3で開かれる。