2024/12/27

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経済

農委会と金門酒廠、小麦を原料とした蒸留酒「金門純麦酒」発売

2017/01/23
行政委農業委員会は20日、金門島に本社を置くコーリャン酒メーカーの金門酒廠(KKL)と共に、新商品「金門純麦酒」(写真)の発表記者会見を開催した。コーリャン(高梁)などの穀物を原料とする蒸留酒「白酒(パイチュウ)」としては初めて、小麦を原料としてそれを固体発酵させたもの。(中央社)
行政委農業委員会(日本の農林水産省に相当、略称は農委会)は20日、金門島に本社を置くコーリャン酒メーカーの金門酒廠(KKL)と共に、新商品「金門純麦酒」の発表記者会見を開催した。「金門純麦酒」は、コーリャン(高梁)などの穀物を原料とする蒸留酒「白酒(パイチュウ)」としては初めて、小麦を原料としてそれを固体発酵させたもの。
 
同じ蒸留酒でも、ウィスキーは液体発酵した上で、木樽を使って香りや色合いを調整する。しかし、新商品「金門純麦酒」は、原材料にコーリャンではなく小麦を使用し、さらにそれを固体発酵させている。金門島で栽培した小麦独特の麦汁、香り、味が特徴だ。
 
農業委員会によると、原料に使用している小麦は、金門県農業試験所が台湾中部・台中市大雅区農会(農協に相当)と契約して取得した小麦種子を、金門島の農家が栽培し、金門県農会が買い上げ、乾燥させて金門酒廠に提供したもので、100%台湾産の品種。
 
台湾では日本占領時代、台中市大雅地域で小麦の栽培が始まった。戦後の1950年代になると、大雅地域全体で小麦が大量生産されるようになった。しかし、製粉業者が海外から大量の小麦を輸入するようになってから、小麦の作付面積が徐々に減少。1995年には完全に栽培を終了するに至った。1997年になって、政府が定価で小麦を買い上げ、金門金廠に売渡することを保証したため、この地域で小麦の栽培が再開した。このため、大雅産の小麦は「金門純麦酒の母」と言える。
 

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