2024/05/04

Taiwan Today

文化・社会

台湾の男女格差指数は世界38位で日韓より優位

2017/03/22
行政院では性別平等会を設置、性別平等観念の浸透に努める。(行政院サイトより)
行政院主計総処(日本の総務省統計局に相当)の「国情統計通報(人口、経済規模などの国情に関する統計報告)」によると、2016年の「ジェンダー・ギャップ指数(GGI)」で台湾は38位となり前年より5ランク上昇した。
 
世界経済フォーラム(WEF)が毎年出版する「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート」には、4分野の14の変数によって、男女の格差を指数化したGGIが発表され、数値化された各国の男女格差の状況で順位がつけられる。
 
2016年の台湾のGGIは0.729で前年より0.005ポイント上昇した。4項目のうち3項目が前年より上昇、1項目が横ばいだった。
 
政治参加については、第9回立法委員(国会議員)選挙の女性議員の割合が上がったことで、格差の大きな改善がみられた。国会議員のほかでは、女性幹部や管理職の割合がわずかに減少したことで、男女の比率が減少したが、その他の指数の男女格差は、上昇あるいは横ばいだった。
 
なお、2016年のGGIの調査対象は144か国・地域で、トップ3は、上からアイスランド、フィンランド、ノルウェーだった。
 
アジアの主要近隣国では、シンガポールがGGI、0.712で56位、中国大陸が0.676で100位、日本が0.660で112位、韓国が0.649で117位だった。
 
GGIは2段階の計算方法を採用している。まずは、各変数における男女のデータを男女の比率に変え(男性=1)、4つの分野ごとに重要度をつけて、加重平均する。それから4項目の単純平均を取ってGGIとする。指数は0(完全不平等)から1(完全平等)で、1に近いほど男女格差が小さいことを意味している。

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