蔡英文総統は24日、台湾中部・台中市にあるゲーム会社、網銀国際株式会社を訪れ、台湾を代表する「eスポーツ」のチーム、「閃電狼(Flash Wolves)」と対面した。「eスポーツ」とはエレクトロニック・スポーツの略称。コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えた言い方。蔡総統は、「eスポーツ」を「替代役」の服務対象に加えると宣言すると共に、今後、「eスポーツ」の産業はスポーツ事業になると強調した。「替代役」とは、兵役期間中、政府機関や公共団体などで服務することで兵役に替える制度。
「閃電狼」のプロチームが今年、世界的な「eスポーツ」の大会、IEM World Championshipの「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」部門で優勝して以来、台湾では「eスポーツ」のブームが広がっている。同チームが優勝した時、蔡総統はただちに自身のフェイスブックで、「世界冠軍、我狼威武(世界チャンピオン、誉れ高き我が狼)」と記して勝利を称えた。
「閃電狼」のメンバーと再び対面した蔡総統は、教育部(日本の文部科学省に類似)体育署はすでに「eスポーツ」を「スポーツ産業発展条例」の産業範囲に加えているとし、今後、「eスポーツ」産業はスポーツ事業と位置づけられると強調した。蔡総統によると、「eスポーツ」の専門的な能力は、通常のスポーツ選手と同じように「替代役」の服務対象として選ばれる項目となる。また、将来、「eスポーツ」には「スポーツ産業発展条例」が適用され、「eスポーツ」産業のより活発な発展が図られる。蔡総統は、産業が健全である限りにおいて、今後、コンピューターゲームをプレイする子どもたちには他の様々な技術や芸術を学ぶ人たちと同様に、国家にとっての重要な人材となる機会が与えられると強調、「私は選手のみなさんを支持する。そしてみなを誇りに思う」と述べた。
蔡英文総統は、網銀国際株式会社の開発部門を見学、同社が開発したmoLo Sportsインタラクティブ・フィットネスバイクを体験した。