台湾北部の空の玄関口、台湾桃園国際空港(桃園市)を運営する桃園機場公司などは12日より、同空港から入国する旅客への便宜を図るため、深夜0時から午前6時までの時間帯、空港待機タクシーによる乗合サービスの提供を認めることとした。
これは、桃園国際機場公司、桃園国際機場排班計程車自律委員会、桃園市が共同で推進するもの。空港に待機するタクシーは毎日深夜0時から午前6時までの時間帯、乗合サービスを提供することができる。
運賃については、定額制とメーター制のどちらからかを選ぶことができる。定額制の場合は同乗者同士の目的地が同一地域内でなければならず、範囲は台湾北部の台北市、新北市、基隆市、桃園市、新竹県、新竹市など23のエリアに限定される。下車地点の数により、桃園市交通局が定める料金表に基づき、定額運賃を徴収する。
メーター制を選択する場合、行き先は台湾全土に拡大される。但し、南北反対の方向を目的とする旅客が同じ乗合サービスを利用することはできない。運賃の計算方法は、「(メーターが示す運賃/下車地点の数)+1回の下車ごとに200台湾元(約750日本円)」となる。
定額制とメーター制のどちらを選んでも、1人でタクシーを利用するよりは安くなる。このサービスは2人以上で利用することができ、最大4人まで利用可能。
台湾桃園国際空港では今後、空港に待機するタクシー600台が深夜に乗合サービスを提供する。なお、一部の空港シャトルバスは深夜の運行を行っていないが、台北駅(台北市)や台中駅(台湾中部・台中市)行きの路線については、国光客運などのバス会社が24時間体制で運行しており、空港利用者にとっては今回の空港待機タクシーの乗合サービス開始により選択肢が増えることになる。
詳しい情報については台湾桃園国際空港第1ターミナル及び第2ターミナルビルのタクシー・カウンターやタクシー乗り場に問い合わせることができる。専属のスタッフが乗合サービスについて説明し、サービスを利用する旅客のマッチングを行う。10~15分待っても同乗者が見つからない場合、専属のスタッフがまだ待ち続けるかどうか旅客に確認する。同乗者が見つかれば発車となる。