アジア随一を誇る台湾発のライブ動画配信アプリ「17 Live」は創立3周年を迎えた。台湾でライブ配信アプリのトップの座をキープする17 Liveは、2017年に日本と香港などにも現地法人を設立した。進出1周年を迎える日本からは、そのライブ配信市場を圧巻しており、日本で最も多くの人がダウンロードしているライブ配信アプリになったとの朗報が届いた。
17 Liveによると、日本にとって2016年は動画のリアルタイム配信ブームに火が付いた1年となった。「AbemaTV(アベマティーヴィー)」はサービス開始1年でのアプリのダウンロード数が1600万を超えた。17 Liveは2017年9月に日本市場へ進出、ライブ配信、インタラクティブ動画配信、17 ライバー(ライブ配信者)のインタビュー配信サービスを提供し、日本の映像社会に更にきめ細かいコミュニケーションやエンターテインメントスタイルを紹介、ライブ配信業者という新たな産業を牽引してきた。経営現地化を通じて、日本での人材育成、クリエイティブ人材やアーティスト発掘などの戦略を実行して日本市場を開拓した。その結果、わずか半年でアプリのダウンロード数が100万を突破。日本のライブ配信市場におけるシェアは2位となり、2018年6月にはトップのシェアを占めるまでになった。
また17 Liveは25日、「台湾・日本ライブ配信市場調査」を発表した。同調査によると、台湾と日本のライブ配信アプリユーザーが最も多い時間帯は夜間9時から深夜1時までで、日本の同アプリユーザーはよりアクセス時間が長い。1日の平均使用時間は世界のその他の地域よりも多い54分だった。さらに同調査によると、日本の同アプリユーザーの年齢は、台湾ユーザーより若く、20歳以下のユーザーが台湾の2倍、日本の男性のライブ配信者は台湾の3倍近くもいることがわかった。職業別でみると、日本ユーザーはサービス業が最も多く、台湾ユーザーはサラリーパーソンが全体の半分を占めた。
17 Liveを運営するM17 Entertainment 娯楽集団の張牧寧営運長(=最高執行責任者、COO)によると、17 Liveは2017年9月から現在までで、毎月の新たな会員数が5.5倍に、日本の認証ライバーが昨年末から4倍近くまで成長し、台湾の認証ライバー数の2倍になった。
17 Liveが配信しているのは、8割を占める視聴者がライブ動画を視聴するもの以外、クイズゲーム「17Q」など新たな番組も配信している。17Qは台湾の本社で日本語を担当するライバーがリアルタイムでクイズを出題、それが日本に配信され視聴者が参加できる仕組みだ。17Qは日本ユーザーからの絶大な人気を得て、視聴者数は日本の会員の3割に達した。17 Liveでは、こういった参加型のゲームや短編の動画の人気も高い。
張牧寧営運長によると、17 Liveのユーザーは世界で3,500万人、認証ライバーは1万人を越えた。M17 Entertainment 娯楽集団は現在、台湾のほか日本、香港、シンガポール、マレーシア、韓国に事務所を構えている。(経済日報)