2024/09/28

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台中の「彩虹眷村」、英国BBCの公式IGが映像で紹介

2018/11/19
イギリスのBBCがインスタグラムで、台中市の「彩虹眷村(虹色の村=RAINBOW VILLAGE)」は著名な観光スポットで、毎年100万人を超える観光客が訪れていると紹介した。(台中市サイトより)
イギリスのBBC(英国放送協会)がこのほど、台湾中部の台中市にある「彩虹眷村(虹色の村=RAINBOW VILLAGE)」は著名な観光スポットで、毎年100万人を超える観光客が訪れていると紹介した。「眷村」は1949年以降、当時の国民政府と共に中国大陸から台湾に渡ってきた人たちが暮らした集落のこと。「彩虹眷村」は「眷村」の歴史と特色に満ちた家々に描かれたアート作品で注目を集めている。BBCの公式インスタグラムでは、高齢ながら壁に絵を描き続ける「彩虹爺爺(虹のおじいちゃん)」へのインタビューを投稿。フォロワーなどからは、「アメージングだ!」、「インクレディブル!」といったコメントが寄せられ、閲覧回数は19日の時点で38万回を超えた。
 
「100歳になっても描き続ける」と話す「彩虹爺爺」、黄永阜さんは96歳。3歳から絵を描き始めたという。BBCの取材に対して黄さんは、この「眷村」には当初1,200世帯が暮らしていたこと、並びに家に絵を描き始めたのはこれら古い家屋を解体から守りたかったからで、11棟が残されることになったことなどを説明。その上で黄さんは、皆に喜ばれているので何歳になろうが自分は描き続けると話した。
 
台中市南屯区にある「彩虹眷村」はもともと解体後、移転される運命の古い「眷村」だったが、「彩虹爺爺」は2008年に建物に絵を描く創作活動を開始。鮮やかなコンクリート塗料を使って隙間なく、生き生きとしてユーモラスな人物や動物を描き出した。色とりどりで童心に満ちたこれらの作品は行楽客を引き付け、この「眷村」を著名な観光地の「彩虹眷村」へと変身させた。今では台中市で唯一無二の文化スポットになっている。
 
「彩虹眷村」は先ごろ、世界的な旅行ガイド出版社、ロンリープラネット社の新刊書である『Secret Marvels of the World』の中で、「世界で訪れる価値のある場所」に選ばれた。BBCはインスタグラムでの映像の中で、黄永阜さんは正式に絵を学んだことはないが、彼の絵筆によって生み出された「彩虹眷村」は台中市のホットなスポットとなり、毎年100万人を超える行楽客が訪れていると紹介。黄さんはこの映像の中で、3歳の時に父親から絵を教わったことや「眷村」を守るために家屋に絵を描き始めたこと、犬や猫、豚などがいずれも絵の題材になることを説明し、「最初はこんなに人気が出るとは思ってもみなかった」と話している。ただ黄さんは、自分が絵を描かなかったら多くの家屋は解体されていただろうと現在の状況を喜び、100歳になろうがこれからも創作活動を続けると強調した。
 
 

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