台湾の航空大手、中華航空(チャイナエアライン)は、企業の環境評価で世界的に有名なNGO、 CDP(Carbon Disclosure Project)による2018年度気候変動対策の評価で、最優秀の「Aリスト」企業に認定された。
CDPは、機関投資家による連携によって運営されている。2003年から毎年、国際的に著名な企業にアンケート調査を要請し、投資評価の参考として、企業の環境影響の情報開示を行っている。企業による気候変動対策や炭素リスク管理に関連する評価において、国際的権威のある機関だ。
中華航空は、2012年からCDPのアンケート調査に協力している。中華航空は、外部とのコミュニケーションを実施し、内部の管理能力のレベルアップをはかったことが評価され、 CDP の2018年度評価における気候変動に関するガバナンス、リスク開示、CO2削減目標、サプライチェーンのCO2排出量管理・削減および低炭素化の推進、CO2排出量の算定や検証などの項目で、模範的とされた。
中華航空のデータによると、2018年のCO2排出量は14万4,000トン削減され、航空機の燃料効率は1.8%改善された。また、中華航空の台湾のオフィスおよび地上業務におけるCO2排出量は9年連続で削減しており、本社ビルの行政中心や組員中心は中華民国内政部(内政を所管する中央省庁)が制定するダイヤモンド級(最優秀)のグリーン建築に認定された。