メディアで働く女性たちが女性の主導力強化を目指す国際団体、 IAWRT(The International Association of Women in Radio & Television)が主催する「Asian Women’s Film Festival」(アジア女性映画フェスティバル)は今年で15回目。5日から7日までインドのインド国際センターで開催され、7カ国からの51作品が上映された。中華民国(台湾)からは短編アニメの『雛菊(Daisy)』と『劉(LIU)』が入選した。
初日の午前には国立政治大学(台湾北部・台北市)を卒業し、現在は米国の南カリフォルニア大学映画学部アニメーション学科で修士課程を学ぶ余聿(Yu-yu)さんの『雛菊』の他、イスラエル、インドなどの作品が上映された。『劉』は国立台北芸術大学(台北市)アニメーション学科の学生、洪嘉彣さんと陳怡聞さんの作品。
中華民国(台湾)の田中光駐インド代表は招きに応じて開幕式に出席、台湾の短編2作が入選して大変うれしいとあいさつした。田代表は、これらの作品が3月8日の国際女性デー直前にインドで上映されることに加えて、台湾の優秀な女性監督の手によるものであることはとても意義あることだと喜んだ。
「Asian Women’s Film Festival」の総合ディレクターを務めるGauri D Chakrabortyさんによると、今回の選考過程ではまず700本あまりの応募作品から専門家が250作品にしぼり、さらに専門家と映画監督らが全ての作品を実際に見て討論。3カ月の選考期間を経て、今回上映する51作品を選び出した。台湾の短編アニメ2作品はアイデア、並びにストーリーを語る能力が飛び抜けていた他、女性監督の手腕が際立っていたことで入選したという。
『雛菊l』と『劉』はすでに様々な賞を受けている。『雛菊』は米国の学生アカデミー賞(Student Academy Awards)で銀賞を獲得、「ロサンゼルス短編映画祭」や「釜山アニメ映画祭」など国際的な映画祭でも入選した。『劉』は2018年の第13回李国鼎(K.T.)科技及び人文芸術創意コンクールのデジタルアニメ部門で実験イノベーション賞を受賞。さらに2018年台中国際アニメフェスティバルでは14カ国からの作品を打ち負かして学生短編審査員賞を受けている。