2024/11/24

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水保局が開発した土石流防災アラート、オランダのフォーラムで優秀賞

2019/04/08
行政院農業委員会の水土保持局が「土石流に対するスマート防災システムネットワーク」は、2019地理空間情報世界フォーラムにおいて「世界地理空間情報優秀賞ー地理情報技術イノベーション賞」の栄誉に輝いた。(水土保持局提供、中央社)

2019地理空間情報世界フォーラム(Geospatial World Forum 2019)は、インドのメディア企業、Geospatial Media and Communicationsが2007年から開催している国際的にも有名な地理空間情報分野の専門的なフォーラムだ。今年は2日から4日までオランダ・アムステルダムにて開催され、72か国・地域から535団体、1,121名が各国・地域の代表として出席した。

行政院農業委員会(日本の農水省に相当)の水土保持局(水保局)が開発したハイテク技術、「土石流に対するスマート防災システムネットワーク」は、今年の同フォーラムにおいて「世界地理空間情報優秀賞ー地理情報技術イノベーション賞」に選ばれた。

水保局によると「土石流に対するスマート防災システムネットワーク」は、現地の土石流観測ステーションのリアルタイム情報と土石流に対する防災アプリケーションなど防災システムを結合した新技術だ。災害発生の緊急事態時には、政府が土石流への警戒を呼び掛ける際の判断基準になると共に、市民にリアルタイムで土砂災害に対する警戒情報を提供し、災害の脅威から遠ざけるためのアラート通知となる。

このシステムの設計コンセプトは、主にIoT(モノのインターネット)を基礎とし、各観測ステーションの観測結果がインターネットを介して伝送され、観測情報が即時に「土石流に対するスマート防災システムネットワーク」のマルチプラットホーム上に届くようにしている。全ての観測情報を相互にリンクさせ、IoTを構成している。

災害に対応する期間中、クラウドソーシングのデータを基礎とする降水量や画像データを参考にし、様々な情報を統合して、インテリジェントネットワークシステムを通じて行政機関に提供して土石流の警戒を呼び掛ける際の分析・判断基準にする。

このシステムが2019年の世界地理空間情報優秀賞に選ばれたことについて水保局は、台湾の土石流に対する防災技術が、国内外から高い評価を得ていることの表れだと強調した。

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