2024/12/22

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台南・台江国家公園の建築が世界建築賞WAFアワード候補に選出

2019/07/11
台湾南部、台南市の国立公園、台江国家公園の行政センターとビジターセンターの建築物が、世界の優れた建築物を讃えるワールドアーキテクチャーフェスティバル(WAF)の2019年度WAF Awardsの候補に選ばれた。(台江国家公園管理処提供、中央社)
台湾南部、台南市の国立公園、台江国家公園の行政センターとビジターセンターの建築物が、世界の優れた建築物を讃えるワールドアーキテクチャーフェスティバル(WAF)の2019年度WAF Awardsの候補に選ばれた。今年12月にオランダのアムステルダムで受賞作品が発表される。
 
WAFは世界最大の建築イベントで、建築界のワールドカップとも言われている。
 
台江公園は台湾の国立公園として8番目整備され、湿地としては唯一。2016年1月13日から供用が開始された行政センターとビジターセンターの建築物は台江学園と名付けられ、台湾南部の行政機関として初めてダイアモンド級の認証を受けたグリーン建築。敷地面積は6.6ヘクタール。外観は白で統一され、上空から見ると、クロツラヘラサギとシロサギなど白い水鳥が湿地に集っているようなデザインとなっている。地上から見ると白い塩山のイメージで、屋根の傾斜は中央山脈の山稜を思わせるユニークなものだ。
 
本来の景観を生かしたデザインであるほか、棚屋式で環境にやさしい構造を採用している。敷地内には水路を設け、それぞれ独立した養殖池をつなぎ、近隣の嘉南大圳(灌漑用水路)に注ぐ水系に流れている。自然に潮位を感知して水質を活性化させ、水中の浮遊生物や魚類、エビ、貝など生物にとって生息しやすい環境を与えている。また既存の雑木林などの生態系を残し、生物本来のすみかを守っている。

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