2024/05/20

Taiwan Today

文化・社会

UNウィメンが台湾を「中国の省の一つ」と表示、外交部が抗議

2019/08/05
国連機関のUNウィメン(UN Women)は4日、公式フェイスブックページで同性婚が認められている国々の国旗をアイコンとした表を掲載した上で、中華民国(台湾)の国旗について「中国の1つの省」と表記した。外交部は直ちに国連本部に抗議すると共に、訂正を要求した。この投稿には現在も、「台湾は中国の1つの省ではない」とする抗議メッセージが続々と書き込まれている。(UNウィメン公式フェイスブックページより)
ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関であるUNウィメン(UN Women)は4日、公式フェイスブックページで中華民国(台湾)の国旗のアイコンが描かれた図を掲載した上で、「中国の1つの省」と表記した。これに対して中華民国外交部(日本の外務省に相当)は同日、国連本部に抗議すると共に、訂正を要求した。
 
UNウィメンは4日、フェイスブックページに「All people should be able to choose freely whether to enter a partnership, when and with whom!(=あらゆる人々が、いつ、誰とパートナーシップを結ぶかを、自由に選ぶことができるようにすべきです)」という投稿と共に、法律で同性婚が認められている国々の国旗のアイコンが描かれた図を掲載した。この図にはドイツ、フランス、ニュージーランド、オーストラリア、米国、英国などと共に、中華民国の国旗も掲載された。国連機関が発表する資料に中華民国の国旗が掲載されるのは非常に珍しいこと。しかし、そこに表記されていたのは「Taiwan Province of China(台湾 中国の1つの省)」の文字だった。
 
外交部はただちに、国連本部がある台北駐ニューヨーク経済文化弁事処(=米ニューヨークにおける中華民国領事館に相当)を通し、国連本部に抗議すると共に、訂正を要求した。また、台北駐ニューヨーク経済文化弁事処はこのフェイスブックの投稿に対し、「Taiwan is not a part of China and that is the reality.(=台湾が中国の一部でないことは事実である)」などのコメントを書き込んだ。
 
台湾では今年5月、同性婚を認める特別法が制定され、同性婚の合法化をアジアで初めて実現させた。
 

ランキング

新着