コミック・アニメのイベント「第20回台北漫画博覧会」が1日から5日まで台湾北部・台北市で開催された。開催4日目までの参観者は延べ54万人で、昨年同期より4万人増えた。
4日のイベントでは、A、B、Cの3つのステージで声優などによるサイン会やファンミーティングなどが10回開催された。そのうちCステージでは、台湾各地のキャラクターのナンバーワンを決める「第1回マスコット台湾」が開催された。
「第1回マスコット台湾」の審査は、インターネット投票が40%、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使ったマーケティングが20%、それに当日のステージ上でのパフォーマンスが40%の比重で行われた。当日の最終審査は、キャラクターの開発、経営、業界とのコラボなどに長く携わってきた専門家4名が行った。結果は以下のとおり。
1位
台北市観光伝播局の公式PRキャラクター、熊讃(ブラボー)
2位
慈善福祉団体「台湾児童暨家庭扶助基金会(TFCF)」の家扶児保娃娃
3位
格安航空会社「タイガーエア台湾」の「虎将(日本名はタイガー・フーちゃん)」
4位
迷母国際股份有限公司(MEMES CREATIVE PARTNERSHIP)の「宇宙猫クロロ」
5位
快楽麗康股份有限公司の「HAPPYHAIR快楽家族」
中華動漫出版同業協進会(漫画・アニメに関する同業者組合)の黄詠雪理事長によると、1~3位のキャラクターは、今年日本の埼玉県で開催される「世界キャラクターさみっとin羽生」に出場し、各国のキャラクターや産業との交流を深める。
「第1回マスコット台湾」は文化部(日本の文部科学省に類似)と中華動漫出版同業協進会が共催した。台湾各地の自治体の公式キャラクターや民間企業が作ったキャラクターを対象にした大型のコンテストで、10の政府機関、27の民間団体から合計37組織が応募し、合計48体のキャラクターが参加した。政府機関としては台北市、桃園市(台湾北部)、行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)水土保持局などが、民間からはUUPON(交通系ICカード「悠遊卡」のポイントプログラム)、義大世界(E-DA World)、タイガーエア台湾など、大手企業や多種多様な業界で活躍するイメージキャラクターが参加した。