労働部(日本の厚労省に類似)が14日の「基本工資(最低賃金)審議委員会」で、来年1月1日より最低賃金を引き上げる方針を固め、15日に行政院がこれを正式に決定した。月給の最低賃金は現行の2万3,100台湾元(約7万7,000日本円)から2万3,800台湾元(約7万9,333日本円)へ引き上げる。引き上げ率は3.03%。時間給の最低賃金は現行の150台湾元(約500日本円)から158台湾元(約527日本円)へと引き上げる。引き上げ率は5.33%。
労働部では、月給の最低賃金引き上げにより恩恵を受ける労働者は約183万2,600人と推計。そのうち本国人は136万7,100人、外国人労働者が46万5,500人だという。月給の最低賃金引き上げにより、労働者、雇用者(使用者)、政府の年間負担額はそれぞれ約5億7,700万台湾元(約19億2,300万日本円)、91億9,300万台湾元(約306億4,300万日本円)、5億1,800万台湾元(約17億2,600万日本円)の合計約102億8,800万台湾元(約342億9,300万日本円)増えることになる。労働者の負担額とは労働保険や健康保険などのこと。
時間給の最低賃金引き上げにより恩恵を受ける労働者は約48万3,300人。労働者、雇用者、政府の年間負担額はそれぞれ約3億2,200万台湾元(約10億7,300万日本円)、60億3,600万台湾元(約201億2,000万日本円)、3億7,800万台湾元(約12億6,000万日本円)の合計約67億3,600万台湾元(約224億5,300万日本円)増える。
すなわち来年1月1日からの最低賃金引き上げにより、労働者、雇用者、政府の年間負担額はそれぞれ8億9,900万台湾元(約29億9,600万日本円)、152億2,900万台湾元(約507億6,300万日本円)、8億9,600万台湾元(約29億8,600万日本円)増えることとなる。