国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第25回締約国会議(COP25)が12月2日、スペインのマドリードで開かれる。台湾はいまだUNFCCCに参加できずにいるが、国際社会からの支持を取り付け、UNFCCCへの参加意欲を示す台湾の存在を直視するよう締結国会議に呼びかけるため、外交部(日本の外務省に相当)は25日、『随風起飛(邦題:風に吹かれて)』と題するプロモーション動画を公開した。台湾初となる洋上風力発電プロジェクト「フォルモサ1」の設備完成と全面稼働というエポックメイキングな事実を通し、UNFCCCが掲げる目標に台湾が呼応し、この問題解決に取り組み、地球の二酸化炭素(CO2)排出削減に貢献するため、積極的に海外諸国と協力していることを国際社会に示すのが狙い。動画は繁体字中国語版のほか、英語、日本語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、ロシア語の字幕版の10種類を用意し、世界各国に向けて同時発信している同日一斉に公開した。
動画は、大自然が人類の発展に必要な資源を提供する中、人類の過度なエネルギー需要によって、地球の環境に大きな負担を生み出しているという現状の描写から始まる。そして、気候変動の影響を実際に受けながらも、責任ある地球上の一員として、台湾が次世代のために持続可能性のある選択をしたことを示している。また、ドキュメンタリー性のある叙事的手法を用いた構成で、海や風力の問題に関心を寄せる男性2人を登場させ、彼らの視点から、台湾が果敢に前進し、アジアにおける洋上風力発電の先駆者となったことを伝えている。最後は再生可能エネルギーによってもたらされる電力と日常の生活のシーンを相次いで映し出し、人類と環境の共栄共存のイメージを表現。また、エネルギー転換が世界の潮流であるばかりか、環境のサステナビリティに取り組む台湾にとって現在進行形のものであることを伝える。そして「Combating Climate Change-Taiwan Can Help(=気候変動のために台湾がお手伝いできます)」のスローガンで締めくくられている。
この動画は外交部の公式フェイスブックページ「外交部Ministry of Foreign Affairs, ROC (Taiwan)」やインスタグラム、及び動画配信サイトYoutubeの公式チャネル「潮台湾(Trending Taiwan)」とその公式フェイスブックページで公開している。
UNFCCCプロモーション動画『随風起飛(邦題:風に吹かれて)』
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