2024/12/04

Taiwan Today

文化・社会

「外国人駐在員が最も住みやすい都市」、台北市が世界1位に

2019/12/05
ドイツの民間企業が各国の外国在住者を対象に行った調査で、台湾北部・台北市が「外国人駐在員が最も住みやすい都市」に2年連続で選ばれた。写真は台北市の夜景。(経済部サイトより)
台湾北部・台北市が、外国人駐在員が最も住みやすい都市に選ばれた。InterNationsはドイツのミュンヘンにある民間企業で、各国の人々が互いに交流できるようにすることを理念としており、海外で生活したり働いたりする場合に必要な情報を専門に提供。会員は370万人に達し、外国人駐在員を対象とした世界最大のプラットフォームだとされる。InterNationsはまた、毎年、「外国人駐在員が最も住みやすい都市」(The Best City for Expats)に関する調査を行っている。
 
InterNationsが全数調査を行ってまとめたレポートによれば、台北市は評定対象となった世界の82都市のうちトップで、昨年に続いて「外国人駐在員が最も住みやすい都市」に選ばれた。外国人は台北市での生活クオリティ、交通、医療水準、少なくて済む生活費、並びに親切な市民に対して特に満足しているのだという。
 
台北市に派遣されたあるインド人は、「日本や韓国、香港と比べて台北市での生活費は相対的に安い。台湾の健康保険と治安の良さは自分にとって特に魅力的だ」と話している。
 
また、南アフリカからやって来た人は、「台湾の人たちは喜んで他人を助けようとするし、おもいやってくれる」と指摘するなど、海外から台湾に派遣された人たちのうち「生活に満足している」と感じている人は86%に達する。
 
一方で台湾における環境面での不満を示す意見も少なくない。こうした人たちは、「環境面のクオリティは更なる改善が待たれる」とするなど、満足度は世界平均を下回る。あるオーストラリア人は、「大気汚染は時に呼吸しづらいと感じるほどだ」と述べている。

InterNationsは今回の調査で、178カ国の2万人以上に様々な国・都市を採点してもらった。その結果、台北市は米国のニューヨークやフランスのパリなど世界の有名都市を抑えて昨年から2年連続の1位に。以下、マレーシアのクアラルンプール、ベトナムのホーチミン市、シンガポール、カナダのモントリオールの順だった。
 
回答者の多くは台北市について、生活クオリティが高いにもかかわらず物価が相対的に安いと感じている。生活クオリティの面で台北市は日本の東京、スイスのツークに次ぐ3位と高く評価された。回答者の9割以上が台北市での交通、医療、治安に満足している。
 
一方、台北市での「求職」と「定住」は評価が低い。主な原因は台北市民が主に中国語(北京語)と閩南語(台湾語)を話しており、外国人にとって理解しづらいこと。しかし台北市民はそれでも親切で友好的な態度を示しているようで、レポートでは、回答者の80%が台北市民について「みな友好的だ」と感じていることを指摘している。「友好的な度合い」で台北市は世界4位にランクされた。
 
 

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