2024/10/14

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東湧灯台の修復が完了、116年の歴史持つ古跡の魅力放つ

2020/05/01
別名「東引島燈塔」の「東湧燈塔」(東湧灯台)修復工事が完了し、長い歴史を持つ国定古跡が再び姿を表した。航海の安全を守る役目から、今では観光スポットとしての価値が大きいという。(東引島在住の劉増鴻氏提供、中央社)
別名「東引島燈塔」の「東湧燈塔」(東湧灯台)が連江県の離島・東引島に建てられて116年。2016年には文化部(日本の省レベル)によって国定古跡に指定された。同灯台では昨年9月末からサビ落としや防水工事などの修復工事が行われていたが、このほど工事が完了し、足場や防護網が取り外されて100年を超える歴史を持つ国定古跡が再び姿を表した。修復工事はありのままの姿を残す方式で行われている。
 
「東湧燈塔」は、1901年にイギリスの汽船「P.&O.s.s.Sobraon」が東引海域で座礁し、沈没したことから1904年に建てられた灯台。それから100年あまり、中国大陸・福州の沿海を南北に航海する船舶が危険な海域を回避するのを助ける重要な灯台として運用されてきた。
 
現在の姿は1990年に改修されたもの。外観は西洋式の建築で、土台には花崗岩の板が敷き詰められている。灯台の本体はレンガ造りで、内部のらせん階段が灯室へと続いている。「東湧燈塔」は島の地形に沿って建てられており、崖の中腹にある。海面から灯器(レンズ)の中心までの高さは97.8メートル。周囲の建築物が自然な風景と溶け合っているのが特徴的だ。
 
「東湧燈塔」は東引島の著名なランドマーク。現在では、かつての航海の道しるべという重要な機能よりも、「烈女義坑」や「一線天」などの珍しい地形に隣接しているなど観光スポットとしての価値が大きいものと見られている。
 
 

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