台北市広告代理商業同業公会（同業組合）が4月30日の夜、フェイスブックで、大量のテレビコマーシャルの一部を編集してつなぎ合わせた広告「Together Stronger 我們終将『再次擁抱』」（ともにより強く いつの日かまた抱き合うことが出来る）を発表した。女優のリン・メイシュウ（林美秀）さんがのど飴をなめ、同じく女優のグイ・ルンメイ（桂綸鎂）さんがコーヒーを手に街角をめぐり、男性タレントの澎恰恰さんは外国人俳優と、発音の似通った商品名と外国の国名でとんちんかんなやりとりをする。同公会はこうした印象的なテレビコマーシャル77本をつなぎ合わせて3分あまりの映像にまとめ、台湾の人々にとっての共通の思い出に訴えかけた。
使用されているテレビコマーシャルの中で人々は抱き合い、手を握り合い、キスを交わす。しかし今では新型コロナウイルスのため人々は「社交距離」（ソーシャル・ディスタンス）を保たなければならない。台北市広告代理商業同業公会はフェイスブックで、台湾では感染者が見つからない日が続いており、人々に大きな自信をもたらしていると綴った。台湾では30日の時点で感染者が5日連続で見つかっていなかった。
同公会では、このタイミングで、コマーシャルの力を通じて社会に真の貢献をしたいと考え、気持ちの上では人々が自信と励ましを感じられるようにし、行動の上では人々が感染症対策をこれからも徹底して台湾を守り、文明を守るよう呼びかけることにした。
台北市広告代理商業同業公会は、「広告は生活の延長であり、文化の累積であり、価値の伝達であり、経済の推進者である」と指摘、この映像が人々に感動を与え、心を癒し、励ませるよう願い、「我々は必ず勝利する。そして互いの愛と温もりを以って再び抱きしめ合うのだ」と話している。
この映像は5月4日正午の時点で13万4,000人あまりが閲覧、1,300回以上シェアされている。