フィリピン政府の新型コロナウイルス対策チームはこのほど、同国科学技術省(DOST)が台湾の国光生物科技公司(Adimmune corporation)、最高学術研究機関の中央研究院、中国化学製薬股份有限公司(CCPC)などと協力し、これらの新型コロナワクチン治験に参加することを許可した。
フィリピンの新型コロナウイルス対策チームは23日にこの決議を発表し、同国の科学技術省から提案のあった「台湾の新型コロナワクチン治験へのフィリピンの参加」を承認した。
この決議の内容によると、フィリピンは台湾の国光生物科技公司や中央研究院のほか、中国の中国科学院広州生物医薬与健康研究院、国薬集団(China National Pharmaceutical Group)傘下の武漢生物製品研究所と北京生物製品研究所などのワクチン治験に参加する。
これらの協力機関は、世界保健機関(WHO)が新型コロナワクチンに対して求めるTPP(target product profile、つまり新薬の開発において目標とする製品性能)、WHOの事前認証(Prequalification)、フィリピンの食品・医薬品管理局(Food and Drug Administration:FDA)の最新臨床試験ガイドラインなどを取得することができる。