南太平洋にあるソロモン諸島のマライタ州は、州都アウキ(Auki)で8日、中華民国(台湾)政府からのサージカルマスク、石鹸、検温設備、白米等の医療・民生物資の無償提供に感謝する儀式を行った。
マライタ州のDaniel Suidani州知事は、式典に参加したマライタ州の高官、州議員、市民らに対し、「新型コロナウイルスが人類に対して大きな悲劇をもたらしているこのとき、台湾はその強靭性と助け合いの精神を世界に対して示している。これは一つのオープンで公平な社会が、見える敵であれ見えない敵であれ、それに対抗する能力を持っていることを証明するものだ」と述べた。
Daniel Suidani州知事はさらに、「台湾は素晴らしい範例を作った。それは、国土がどれだけ小さくても、総人口がどれだけであっても、人々の愛、能力、人類に対する思いやりがあれば、新型コロナウイルスの影響を受けて困っている世界の人々を助けることができるということだ」と台湾を称賛した。
Daniel Suidani州知事は続けて、「今日の式典は、台湾の政府及び住民のマライタ州への支援に心から感謝するためのものだ。この取り組みは、マライタ州の人々と台湾の人々との長く続く友情に再び火をつけることになった」と述べた。
ソロモン諸島は昨年9月、中華人民共和国との国交樹立を決め、中華民国(台湾)と国交を断絶したばかり。これについてDaniel Suidani州知事は、マライタ州の人々と台湾の人々が共有する価値観と原則が、これ(国交断絶)によって損なわれることは少しもない」と述べた。