2024/11/23

Taiwan Today

政治

蔡総統が「釣魚台列島は中華民国の領土」と重ねて表明、争いの棚上げと共同開発求める

2020/06/11
日本の石垣市が釣魚台列島の「字名」変更を計画しているのに対し、蔡英文総統が10日、同列島は中華民国の領土であるとする立場を再度表明、争いの棚上げと共同開発を呼びかけた。写真は宜蘭県の林姿妙県長(前列左から3人目)らが開いた記者会見の模様。釣魚台列島は宜蘭県頭城鎮に属すると主張している。テーブルの前に立てかけられているのが台湾での街路表示で、「頭城・釣魚台路」と書かれている(宜蘭県提供、中央社)
日本の沖縄県石垣市が、釣魚台列島(日本では「尖閣諸島」と呼称)の「行政区域」としての字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更することを計画中であることが関心を集めている。中華民国(台湾)で釣魚台列島を管轄する台湾北東部・宜蘭県の林姿妙県長(県知事)は8日に記者会見を開き、蔡英文総統を招いて釣魚台列島に上陸し、街区表示を行うことで主権を守る考えを明らかにした。
 
蔡英文総統は10日午後、民進党中央執行委員会に出席した際に報道陣に対し、釣魚台列島は中華民国の領土であり、これは政府の一貫した立場だと指摘。その上で、関係各方面に対し、「争いは棚上げして共同開発を目指す」という原則を堅持し、平和的な方式で争いを解決することで地域の平和と安定を維持していこうと呼び掛けた。
 
蔡英文総統は林姿妙宜蘭県長の招きに感謝すると共に、中央政府は情勢に応じて慎重に対処し、主権を確保すると同時に地域の平和と安定も維持できるようにすると強調した。
 

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