中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)は2日に開催した臨時記者会見で、1日にメキシコから帰国した50代男性が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと発表した。台湾で新型コロナウイルスの新規感染者が出たのは、6月25日にグアテマラから帰国した60代男性の感染が確認されて以来、1週間ぶりのこととなる。台湾におけるこれまでの感染者は累計448人となった。
この50代男性は2月上旬、仕事のためにメキシコを訪問。6月17日から22日にかけて頭痛、せき、四肢の無力、発熱などの症状が相次いで出た。メキシコの医療機関を受診したが検体検査を受けることができなかった。これらの症状は6月25日になって改善した。7月1日に帰国した際、過去14日以内に新型コロナウイルス感染が疑われる症状が出ていたことを自己申告したため、空港検疫官の手配で検体を採取された。その後、集中隔離施設に入居していたが、検体検査が陽性を示したことから、現在は医療機関に入院している。
中央感染症指揮センターの統計によると、現在まで台湾各地の衛生当局が受けた新型コロナウイルス関連の通報は77,025件(うち76,084件は排除)あり、そのうち実際に感染が確認されたのは448人となっている。感染者の内訳は、海外からの帰国者・渡航者が357人、台湾での感染が55人、艦隊「磐石」での集団感染が36人となっている。台湾における感染者のうち死者は7人。すでに438人が隔離を解かれて退院し、現在も入院して治療を受けている感染者は今回感染が明らかになった男性を含めて残り3人となっている。