2024/05/02

Taiwan Today

文化・社会

台北市、欧州のLGBTネットワークに加盟

2020/10/28
欧州のLGBTネットワーク、Rainbow Cities Network加盟の備忘録に署名した柯文哲台北市長(写真)は今後、LGBTIの権利保障を推進し、RCN加盟都市と課題や政策に関する情報交換を進め、台北市を多様性のあるLGBTフレンドリー都市として建設していく考えだ。(台北市政府社会局ニュースサイトより)
台湾はアジアで初めて同性婚の法制化を実現させた。アジア諸国を率先してジェンダー平等を推進する台湾は国際的にも高い評価を受けている。そのような中、台湾北部・台北市はこのほど、アジアで初めて虹の都市ネットワーク(Rainbow Cities Network、RCN)へ加盟したことを発表した。RCN は、LGBTに関する政策について情報交換を行う欧州の都市間のネットワーク。

RCNへの加盟は、LGBTIの権利・平等を推進し、多様性の理解を進める台北市において、重要なマイルストーンとなった。台北市のRCN加盟を巡っては、まず柯文哲台北市長がRCN加盟に対する署名を行ってからRCN加盟都市の表決を経なければならない。RCN加盟都市は、ジェンダー平等に関する政策を推進している台北市のことを認め、台北市は、アジアで初、全世界では31カ所目のRCN加盟都市となった。31日には台北市において、アジア最大級のLGBTパレード「第18回同志大遊行(Taiwan LGBT Pride)」が開催される。この時期にRCNへの加盟が実現したことは、ジェンダー平等を推進する上で大きな意義があり、アジア諸国の各都市からも賛同の声が上がるよう期待が持たれる。

RCNは2012年にオランダ政府の提案によって設立された。都市が主体となって、趣旨に賛同した都市の市長または副市長が備忘録(MOU)に署名する。既に16か国の30都市が加盟している。加盟都市は、アムステルダム(オランダ)、レイキャビク(アイスランド)、ジュネーブ(スイス)、オスロ(ノルウェー)、ベルリン(ドイツ)、バルセロナ(スペイン)、ケルン(ドイツ)などで、続々と加盟する都市が増えている。RCN設立の趣旨は、各国の地方自治体の間における情報交換や協力関係構築の促進、LGBTIコミュニティを実質的に保護するための様々な政策発展の推進、社会におけるLGBTIコミュニティに対する差別除去、基本的人権の保障の確立など。

台北市は、長期にわたって、ジェンダーの平等やLGBTフレンドリーに関する政策を重視、推進してきた。LGBTIの権利保障だけでなく、今後は、RCN加盟都市と課題や政策に関する情報交換を進め、台北市を多様性のあるLGBTフレンドリー都市として建設していく考えだ。

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