2024/09/18

Taiwan Today

政治

頼副総統、医学/ICT/バイオの連携によるスマート医療と精密医療での競争力向上に期待

2020/11/16
頼清徳副総統(写真)が14日、台湾医学会の活動で、医学界とICT産業、バイオ技術産業が連携することで、スマート医療と精密医療などにおける台湾の国際的競争力を高められるよう期待した。(総統府サイトより)
頼清徳副総統が14日午前、台湾医学会第113回総会における「2020年台湾メディカルウィーク-台湾聯合医学会学術講演会」に出席して国民の健康を守る医療人員の努力を称えた。その上で頼副総統は、医学界とICT(情報通信技術)産業、バイオ技術産業が垣根を超えて連携することで、スマート医療と精密医療(プレシジョン・メディシン)などの分野における台湾の国際的な競争力をいっそう高められるよう期待した。
 
頼副総統は、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が医学界に大きな課題を与えたとした上で、最新の統計で全世界の感染者が5,300万人を超える中、台湾はみなの努力により相対的に平安を保っていると評価、封じ込めの成功には蔡英文総統による早期の対応が非常に重要だったとの見方を示した。頼副総統はまた、感染対策に取り組んだ中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部)のほか、第一線の医療人員は困難を恐れず、自ら進んで奉仕しているとしてその精神を大いに称えた。
 
頼副総統は、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などのIT技術を取り込んで製造業を改革する「インダストリー4.0」が進められる中、AI、IoT、クラウドコンピューティング、ビッグデータ分析、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)などの技術がすでに各種医療に応用されていることはスマート医療時代の到来を示すとして、政府はこのため規制緩和を通じて試験の領域を広げており、医学界がそれを利用して革新的な方法でスマート医療をいっそう進化させることに期待した。頼副総統はまた、台湾は医療水準が高く、ICT産業も世界をリードする立場にあると指摘し、力を合わせれば健康促進、疾病治療、長期介護のいずれにおいても国際的な競争力を持つことが出来ると強調した。
 
そしてさらに頼副総統は、バイオ技術の進化に応じて今後の医療は精密医療に向かうと指摘、政府は法律規定を緩和して6種類の細胞治療を認め、医学界が研究開発と臨床試験のいずれの面でもいっそう幅広い治療を患者に提供できるようにしていると説明、こうした取り組みによって台湾が精密医療分野でも世界と肩を並べられることに期待した。
 
 

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