2024/05/09

Taiwan Today

外交

外交部の呉部長、豪テレビ局の単独インタビュー受ける

2020/12/02
中華民国(台湾)外交部の呉釗燮部長(=外相)は11月30日、オーストラリア放送協会の単独インタビューを受けた。インタビューの内容は12月1日にテレビとインターネットで放送された。呉部長は台湾海峡両岸、台豪関係、米大統領選後の台米関係などについて語った。(外交部)

中華民国(台湾)外交部の呉釗燮部長(=外相)は11月30日、オーストラリア放送協会(Australian Broadcasting Corporation)の単独インタビューを受けた。インタビュアーは国際ニュース番組「The World」のコーナー「Behind the Wall」を担当するStan Grantさん。インタビューの内容は12月1日にテレビとインターネットで公開された。呉部長とStan Grantさんは台湾海峡両岸、台豪関係、米大統領選後の台米関係などについて深い議論を展開した。

 

中国の戦略的野心に台湾がいかに対応すべきかと尋ねられた呉部長は、「台湾は中国の軍事的脅威や権威主義の拡張の最前線にある。このため引き続き自己防衛への強い決意を示すと同時に、米、日、豪、印など近い理念を持つ国々との情報交換や協力を強化し、インド太平洋地域の平和と安定に努めたい。台湾が守っているのは自身の領土だけでなく、諸国と共有する民主主義という価値でもあることを国際社会にアピールしたい」と語った。

 

呉部長はまた、「蔡英文総統は2016年の総統就任以来、一貫して責任ある、且つ柔和で安定した態度で台湾海峡両岸の問題に向き合い、近い理念を持つ国々の賛同を得てきた。すなわち、台湾の政府の努力が台湾海峡両岸の現状を維持しているのだ」と説明した。

 

呉部長はさらに、台湾のWHO(世界保健機関)総会参加を豪州が支持する立場を示したことを挙げ、緊密な関係を増している台豪関係を説明。また、双方がさらに進んで安全保障対話や経済協力協議(ECA)などを確立することで、双方の交流を深化させていけるよう期待を寄せた。また、中国が最近、豪州産の製品に対してアンチダンピング関税や不当補助金相殺関税などを課していることに言及し、中国が貿易という手段によって豪州に圧力をかけていることは「楽観視できない」と指摘した。呉部長は、「台湾も過去数十年にわたり中国から経済的圧力をかけられてきた経験がある。豪州政府は近い理念を持つ国々の力を借りて中国からの圧力に対抗すべきだ」と呼びかけた。

 

米大統領選挙後の台米関係について呉部長は、「台湾支持は米国各政党の共通認識だ。米国連邦議会は近年相次いで『台湾旅行法』や『台湾同盟国際保護強化イニシアチブ法案(通称「TAIPEI法案」)』など台湾に友好的な法案を成立させている。これは、米国の民主・共和の両党が一致して台湾を支持し、重視していることの表れである。台北駐米経済文化代表処の蕭美琴代表はこのほど、アントニー・ブリンケン次期国務長官と電話で連絡を取り合ったばかりだ。我々はバイデン政権の誕生後も、各分野でのパートナーシップを強化することになると信じている」と語った。

 

▼番組の動画
https://www.youtube.com/watch?v=tKFPoPYu7Ww&feature=youtu.be
 

ランキング

新着