2024/10/05

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北東沖を震源にM6.7の地震、気象局「1週間以内にM4以上の余震も」

2020/12/11
台湾本島の北東沖で10日夜にM6.7の地震が発生。台湾全土で揺れが感じられ、宜蘭県や台北市では震度4に。中央気象局は1週間内にM4以上の余震が起きる可能性があるとしている。写真は中央気象局の地震情報。(中央気象局サイトより)
台湾本島の北東沖で10日午後9時19分(台湾時間)、マグニチュード6.7の地震が発生した。今年起きた地震では最大の規模で、路上では人々が地震に驚き怖がる声がひっきりなしに上がった。台湾北東部の宜蘭では震源が近かった関係で揺れは40秒にわたり、同北部の台北市と新北市でも30秒以上揺れが続いた。中央気象局によれば、今年は10日夜の地震を含めて4回、マグニチュード6以上の地震が起きている一方、中小型の地震は少なく、相対的に大きな地震が多いという。中央気象局では、今回の地震に関して向こう1週間、マグニチュード4以上の余震に注意するよう呼びかけたが、余震がマグニチュード5を超えることはないとみている。
 
宜蘭県沖では10日夜9時19分にマグニチュード6.7、9時27分に同4.8、11日1時31分に同4.1、2時15分に同5.6の地震が起きた。中央気象局の地震情報によると、10日夜9時19分に発生した地震の震源の深さは約76.8キロメートル。震度は宜蘭県、花蓮県(台湾東部)、台北市、新北市、桃園市(同北部)から嘉義県(同中南部)までが4に達しており、台湾全土で揺れが感じられた。中央気象局は、台湾北部では相対的に高い建物が多いため上下の揺れを感じやすいが、揺れが台湾中部や南部に伝わるころには水平の動きとなり、南部の人たちは「左右の揺れ」と感じただろうと説明している。
 
中央気象局地震測報中心(地震観測センター)の陳国昌主任によると、2000年以降これまでに台湾で起きた地震でマグニチュード6以上の地震は23回。そのうち最大だったのは2004年のマグニチュード7.1。10日の地震は今年最大だった。
 
陳主任によれば、10日の地震は明らかに沈み込み帯で発生したもの。そこはプレートの沈み込み帯と破砕帯が入り混じっているところだという。陳主任は、沈み込み帯で起きる地震からの余震は通常多くないが、向こう1週間のうちにマグニチュード4を超える余震が起きる可能性は否定できないとしている。中央気象局の報告によると、今回はマグニチュード6.7の地震発生後8分以内に同じ地区で同4.8の地震が起きており、同局ではこれを余震と判断している。
 
統計によると、台湾ではマグニチュード6以上の地震が毎年平均で2回から3回発生する。今年は10日の地震で4回となり平均値を超えた。
 

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