中華民国空軍は3日、中国人民解放軍のY8対潜哨戒機1機が同日午後、台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。これを受けて空軍は、空中哨戒で対応、無線警告を発し、地対空ミサイルのレーダーシステムで追跡・監視を行った。国防部(日本の防衛省に相当)は、2020年9月17日から公式サイトで運用を開始した「即時軍事動態」において、中国軍の動向に関する最新情報を掲載している。
1月の中国軍の動向についてはこのほか、2日にもY8技術偵察機1機がADIZに侵入したとの報告がある。
国防部の史順文報道官は12月31日、2020年の1月から12月末までで、約延べ380機の中国軍機が南西のADIZに侵入したとの統計を発表、過去と比較していつになく同空域への侵入が相次ぎ深刻な事態となっていると指摘した。