旧正月（今年は2月12日が旧暦元日）を約2週間後に控えた25日午前、蔡英文総統は台湾北部にある「陸軍特戦指揮部北部部隊」や「陽明山嵩山レーダーステーション」など複数の国軍基地を視察した。蔡総統は、「国軍兵士が持ち場から離れず、24時間体制で領空・領海を守っているからこそ国民は日常の生活を送り、安心して年を越すことができる」と感謝した上で、日ごろの訓練の成果を発揮し、任務を完全に遂行するよう国軍兵士を激励した。
蔡総統が「陽明山嵩山レーダーステーション」で行った訓話の要約は以下のとおり。
★★★★★
総統就任以来、私はしばしば各部隊を訪れては国軍兵士・士官と会い、その情熱と活力を感じてきました。私は皆さんに心から感謝しています。皆さんの日ごろの訓練の成果を見る見ることが、私にとって最も嬉しいことです。皆さんが持ち場を守り、任務を完璧に遂行しているのを見ることは、三軍（陸海空三軍）の統帥（最高司令官）として最も嬉しく、最も安心することです。全員一丸となって任務を遂行するようお願いします。
本日聴取したブリーフィングから、皆さんの優れた働きぶりを知ることが出来ました。昨年から現在に至るまで、このレーダーステーションでは中国の軍機2,000機近く、艦船400隻以上の存在を確認しました。これによって我々は迅速に現場へ兵力を派遣して監視・駆逐を行い、台湾の領空・領海を全面的に守ることが出来ました。
「海偵部」の徐站長が胸を張って私に伝えてくれました。必ず責任をもってレーダー観測の任務を遂行するので、安心してお任せ下さいと。実際、今日出会った何人かの幹部、兵士、士官たちはいずれも、自分たちの仕事や、任務の遂行に自信を持っていました。
皆さんの優れた働きぶりを見て、私も全国の国民も頼もしく思っています。これからも引き続き頑張ってください。旧暦大晦日（今年は2月11日）に休暇を取ることができる方々は、ぜひ家族との時間を楽しんでください。当直で家に帰ることができない人たちも、実家に電話をして家族に新年の挨拶をすることを忘れないでください。そして私にかわって、ぜひご家族に感謝の気持ちをお伝えください。