市民により多元的で便利なオンラインショッピングの受け取り方法を提供し、宅配受け取りロッカー「i郵箱」のサービス内容を拡大するため、台湾の郵便事業および郵便貯金事業を行う公共事業体・中華郵政は、27日から台湾ネット通販大手「momo購物網」を運営する富邦媒體科技と提携したことを発表した。今後は、「momo購物網」において購入したすべての商品が、台湾全域の「i郵箱」を配送先に指定することが可能で、速やかに便利な荷物の受け取りが実現する。
中華郵政はサービス内容について、「momo購物網で注文した商品は、最速の郵便ルートで指定したi郵箱に配達される。荷物は速達扱いとなり、大部分は出荷翌日にはi郵箱到着、受け取りメールが届くようになっている。メール受信後3日以内に、指定したi郵箱で、メールにある受け取り番号と携帯電話番号の下3桁を入力すれば荷物を受け取ることができる。待ち時間もなく、身分証明書の提示や印鑑も必要ないので、受け取りには30秒もかからないだろう」と説明した。
i郵箱は24時間年中無休で、荷物の受け取りが可能な上、人との接触も必要なくプライバシー保護も万全だ。あらゆる分野で認められ、一部の市民や共働き世帯では、i郵箱を自宅や勤務先住所のように見なして、オンラインショッピングの配送先に指定している。momo購物網の配送先がi郵箱に指定できることがますます周知されれば、オンラインショッピングがさらに便利になる。
中華郵政では現在、各地の郵便局、学校、住宅団地、MRT駅構内など人通りの多い場所や都心から離れた場所などに「i郵箱」を2,400台以上設置している。受け取りの際に入力が必要なオンラインショップから送られてくる一回のみ有効のパスワード、独立した宅配ボックスなどによって、受取人のプライバシーが守られ、安全に荷物が受け取れる。i郵箱は物流業界のATMのような存在となり、先進国家におけるスマートシティ構想、および郵便サービス普及とレベルアップを促すための指標ともなっている。中華郵政は、引き続き研究・開発を進め、消費者から生産者へ向かうリバースロジスティックスなど多分野にわたるサービスを展開するほか、集金代行、スマート宅配ロッカーの実現を目指し、物流業界や電子商取引の利用者とともに新たな物流モデル構築を狙う。