2024/09/12

Taiwan Today

政治

アブラギリが見ごろに、新北市の山々を白く染める

2021/04/26
客家人のシンボルで、白いことから「雪」に例えられるアブラギリが新北市の山々で満開に。市は花見名所でのイベントやネットでの写真コンクールを通じて魅力をアピールしている。(新北市客家事務局提供、中央社)
アブラギリの花(油桐花)が台湾北部・新北市の山々を白く染めており、同市のアブラギリ花見活動「桐花祭」のうち最初のイベントが25日、同市瑞芳区の四脚亭で行われた。アブラギリの花は台湾で二番目に大きいエスニックグループである客家の人たちのシンボルで、色が白いことと、咲く時期から「四月雪」や「五月雪」と呼ばれる。新北市客家事務局によると、アブラギリは市内の山で次々と満開に。今年は雨が少なく、花が風雨によって早々と散ってしまうことも無いため開花状況は良好。さらに一部の遊歩道では復活したホタルの姿も見ることが出来るという。
 
今年は新型コロナウイルスの関係で一カ所に大勢の人が集中するタイプのイベントは中止しており、アブラギリの花の咲いた遊歩道を散策する小旅行に小規模な芸術文化イベントや農家による即売会を合わせた活動を中心に実施。5月1日の石碇区淡蘭吊り橋、5月8日の深坑区萬福生態公園でのイベントでは歴史的な古跡探訪や地元のグルメも楽しめる。また、実体のある活動以外に、ネットを利用したイベントも用意されており、アブラギリの写真コンクール、ならびにアブラギリの新たな「秘境」に関する情報を寄せて採用されればプレゼントがもらえるイベントも行われている。
 
新北市の土城区、三峡区、新店区、三芝区、瑞芳区など近郊の山々は次々とアブラギリの白い花で彩られ、花は昼夜でそれぞれ異なる風情を見せる。土城区の桐花公園にはアブラギリの木があちこちにあるほか、付近の承天禅寺や太極嶺(遊歩道で知られる山。標高323メートル)では石畳の遊歩道に花が敷き詰められるように散る。25日には新北市におけるアブラギリの開花状況について、離島の金門から問い合わせる人も多かったという。
 
土城区の陳国欽区長は、桐花公園には整備された遊歩道があるほか近郊の遊歩道も人気のレジャースポットだと強調、すでに内政部(日本の省レベル)営建署の予算も取り付けており、今後は整備を進めて新北市観光旅遊局の推進する「微笑山線」登山小旅行の遊歩道を全て連結させると説明した。新北市の「桐花祭」は5月16日まで。
 
 

ランキング

新着