ドイツのミュンヘンに本部を置くウェブサイト「インターネイションズ(InterNations)」は毎年、「エクスパット(海外駐在員)」にとって住みやすい/働きやすい海外居住地をまとめた「エクスパット・インサイダー(Expat Insider)」を発表している。今年も12,000人を超える海外駐在員が、世界各国の生活のクオリティ、キャリア、適応性の難易度、それに海外生活に対する満足度など多数の項目について評価した結果、台湾に住む海外駐在員が最も幸福だと感じていることが分かった。
金融・経済ニュース専門サイトCNBCの報道によると、この調査は今年1月に行われた。その結果、2021年の「エクスパッド・インサイダー」の上位10か国・地域は台湾、メキシコ、コスタリカ、マレーシア、ポルトガル、ニュージーランド、オーストラリア、エクアドル、カナダ、ベトナムの順だった。
調査対象となった海外駐在員による台湾の評価を見てみると、全体の75%が「仕事に満足している」と回答。また、74%が「仕事と生活のバランスに満足している」、78%が「生活コストに満足している」、96%が「医療の質に満足している」、62%が「新しい友人を作りやすい」、80%が「生活に対しておおむね満足している」と回答している。
台湾北部・台北市は長年、外国人にとって住みやすい都市といわれてきた。交通の便が良いこと、医療サービスにアクセスしやすく、負担可能な費用であることなどが、高い評価を得ている。ある海外駐在員は、台湾の人々のフレンドリーな国民性が、外国人が台湾で新生活を送る中で安定感を与えていると述べている。
このほか、新型コロナウイルスの国内感染を長く食い止めていたことも、海外駐在員に高く評価された主な理由であると考えられる。
詳細は2021年版「エクスパット・インサイダー」を参照のこと。